河合隼雄、中沢新一『ブッダの夢』
河合 道草こそ、道をいちばんよく知るという立場なんです。道草をくっていない人は道のことなんか思っていないですよ。目的だけを思っているんです。道草する人は、道草を楽しんだり苦しんだりしているわけですから。
中沢 僕は河合先生を見ていてもそう思うんですけど、こういう性格の人はファンダメンタリストには絶対ならないと思うんです。
河合 なりようがない(笑)
中沢 自己実現という目標を立ててそこに向かってまっしぐらに行ってしまう人というのは、ファンダメンタリストになるんです。
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